認知症の症状

心気症状
おかしいなと感じたら、まず最寄りの医療機関へいってみましょう。

心気(しんき)症状。医学的に病気とは考えられないような、医学的な説明のつかない身体の不調を感じることをいいます。 例えば

  • 息苦しい
  • 胸がドキドキする

といったことをしきりに気にして周囲の人に訴えたり

  • 「便が出にくい」「便秘しているような気がする」といってしょっちゅうトイレに行く(実際は、健康上問題ない程度に便は出ている)
  • 自分は癌に違いない」と思いこんでしまい、いつもそれを気にしている

などということがあります。

ただし、認知症の人の場合、身体の不調をうまく表現できないこともあるので注意が必要です。 また、「胸がドキドキする」といつも言っているからといって聞き流してしまうと、本当に病的にそのような状態であった時、対応が遅れることがあります。普段と比べて、呼吸が荒い、顔色がおかしい、グッタリしているように見える、など全身の様子を見るようにします。

私は以前、のどの痛みがずっと続いて病院に行ってもなかなか治らなかったことがあります。風邪でもないし薬を飲んでもすぐには効果が出ず、「もしかしたら早期発見しにくい癌かもしれない」と心配になり、色々調べたり違う病院に行ったりもしました。結局、いつの間にか治ってしまったのですが、あの時の「もしかしたら」という気分がずっと続くことを想像すると、とても苦しいし怖いのではないかと思います。「病気ではない」ということをいくら説明されても、納得できなければ苦しみは続くので、それよりは苦しい気持ちを受け止めてもらえると少しは気が楽になるように思います。(HR)