アルツハイマー病の予防
認知症の8割前後は、アルツハイマー病と脳血管障害が原因
アルツハイマー病の予防
以下はエビデンス(科学的根拠)に乏しく、断言できるものではありません。以下の食習慣、生活習慣でアルツハイマー型認知症の予防ができるのかという確証については、今後の研究結果を待つことになります。
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魚
魚を1日に1回以上食べている人に比べて、ほとんど食べない人はアルツハイマー型認知症の危険がおよそ5倍であったという報告があります。 魚に含まれる脂肪酸であるEPAやDHAによるものと考えられています。
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野菜や果物
野菜や果物の摂取量が多いとアルツハイマー型認知症の発症率は低いと言われています。 野菜や果物に含まれているビタミンEの摂取量で比べると、摂取量が多いと少ない者に比べて、アルツハイマー型認知症の発症危険度は3割であったといいます。 野菜や果物に含まれるビタミンE、ビタミンC、ベーターカロテンがそうした効果を生んでいるとされています。
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ワイン
ワインを飲まない人に比べて週1回以上飲む人は発症の危険度は約半分。 赤ワインに含まれるポリフェノールが関係しているであろうと考えられています。
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運動習慣
有酸素運動の強度と頻度が関係しています。4700人の運動習慣を調べ4年にわたって追跡した研究では、普通の歩行速度をこえる運動強度で週3回以上運動している者は全く運動しない者と比べて、危険度が半分になっていました。 有酸素運動は、脳の血流を増し、高血圧やコレステロールのレベルを下げる効果があり、そのことが認知症の発症率に関係しているのであろうと考えられます。
文章を読む、知的なゲームをするなどの知的な生活習慣が係わっていると言われています。 対人的な接触頻度も大きく関わっていることも明らかになっています。夫婦同居で、子供と週1回以上会う、友人または親族と週1回以上会う人に比べて、独り暮らしで子供と週1回未満しか会わない、友人または親族と週1回未満しか会わない、いわば閉じこもりの人は、発症の危険度が8倍も高いことが示されています。